田亀源五郎さんの作品の紹介は、なんともむつかしい。
ヌクには十分エロい部分はあるが、モヤモヤしてくるほどの残虐表現で、握ったチンポも萎えてくる。
でもストーリーがしっかりしていて、キャラクターの心情までもが絵で見事に表現されてるいので、物語の世界に引き込まれてしまう。
ストーリーにはミステリーのような要素も含んでいて、最後にはどんでん返しがある作品が多い。それは、それまでの残虐表現に抱いていたモヤモヤ感もスッキリ回収してくれる秀逸なものだったりする。作品によっては、胸に迫る感動が待っていたり…。
この長編大作「君よ知るや南の獄」は、長いだけに残虐場面も多くモヤモヤ感もハンパないが、感動のクライマックスが用意されていて、思わずグッときてしまった。
本はシンプルながら意匠の凝った函(ケース)入りで、デザインの美しいものを所有している満足感も満たしてくれます。


